伝言ダイヤルでナンパ

メールの時代にあえて伝言ダイヤル

伝言ダイヤルについて

 留守電感覚で女性と声のやり取りができる。そう、それが伝言ダイヤルである。メールが主流の現代、便利さと引き換えに人の温かさを失ってしまったのかもしれない。だが、この伝言ダイヤルには古き良き時代の”人のぬくもり”を感じることができる。

 携帯電話の普及と共に、電話ボックスが町から姿を消した。泣きながら彼氏と別れ話をしている女の子や、実家に連絡をする青年。電話ボックスにはさまざまなドラマを感じることができた。そしてその裏で電話ボックスは伝言ダイヤルに多いに利用されていたのだ。昔の電話ボックスを思い出して頂きたい、あのアダルト広告の山を。電話ボックスという個室の安心感が男性諸君に勇気分けてくれたのだ。

 少し話しがズレてしまったが、伝言ダイヤルは声のやり取りなので相手のトーン・思いを生に感じることが出来るのだ。「おはよう、今日もお仕事がんばってね」、そんなありきたりな言葉もメールでもらうのと実際に声を聞くのとでは、その違いを語るまでもないだろう。

「米倉涼子似の23歳のOLです、やさしい人が希望です。」

 伝言ダイヤルにはさまざまなメッセージが入っている。○○似というのはほとんどが嘘だ。嘘と言うより自分を過大評価しているというのか、強い願望が自分の姿をそう見せるのかはわからないが、あまり当てにしない方が良いだろう。待ち合わせ場所に「米倉涼子似の23歳のOL」が現れる確率は宝くじが当たる確率より低いだろう。

 また伝言ダイヤルはメッセージを聞くだけではなく不特定多数の女性にメッセージを送ることも可能である。「週末遊べる子を探しています」などと録音し、あなたを気に入った子がいればメッセージが返ってくるシステムだ。もし特定の相手が見つかったら直接メッセージ交換することができる。2・3分程度の声だけのやり取りなので、せっかちな人には向かないがこれが結構新鮮なのだ。情報社会で目まぐるしい日々を過ごしている我々にとって、このゆったりと流れる伝言ダイヤルの世界は忘れかけていた”ゆとり”を思い出させてくれる。

 何だか伝言ダイヤルがとても高尚なものであるかのうように語ってきたが、目的は単純にナンパである。欲求を満たす為に利用するのだ。テレクラ・ツーショットダイヤルにくらべれば利用者は少ないかもしれないが、恥ずかしがり屋で純粋無垢な掘り出し物が見つかる可能性は高いかもしれない。

伝言ダイヤルにオリジナルソングを吹き込むのはやめて欲しい

 出会いを求めている男女が利用するのが前提の伝言ダイヤルだが、目的をはき違えている人・おかしな人も少なからず存在する。以前、自分が作詞・作曲した楽曲をアカペラで入れている女性がいた。その熱唱の後に「夢はメジャーデビューです、よろしくお願いします!」と入っていた。この伝言を音楽関係者が聴く確率は私が総理大臣になる確率より低いだろう。その後、彼女がメジャーデビューしたかどうかは知る由も無い。

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